【簿記3級】決算の流れをわかりやすく解説|試算表・精算表・財務諸表のつながりと覚え方

簿記の基本
生徒
生徒

先生、表の問題になると、何をしてるのか全然わからなくなるんです…

ゆま先生
ゆま先生

わかる!先生もな、表の流れを理解しようとせんまま本番に行ってん。

書き方だけ雰囲気で覚えて、部分点をかき集めてギリギリ70点で合格したんよ。しかも点数のほとんどは、最初の仕訳で取ったんやで。

生徒
生徒

えっ、先生がですか!?

ゆま先生
ゆま先生

だからこそ、みんなには不安なまま試験に行ったり、勘で合格したりしてほしくないねん。今回は、表の流れからじっくりいくで!

そもそも決算ってなに?

会社は1年間(会計期間)の取引を、毎日仕訳して記録しています。その1年の終わりに、

  • 結局、1年でいくら儲かった?
  • 今、会社にはどれだけ財産や借金がある?

をまとめる作業が決算です。

イメージとしては、1年間つけた家計簿を年末に集計して、「今年の収支」と「今の貯金・ローンの残高」を出すような感じ。決算で作るいろんな表は、このまとめ作業の途中で出てくるものです。

勘違い注意!表はバラバラじゃなくて、1本の流れでつながってる

決算では、試算表・精算表・財務諸表(損益計算書・貸借対照表)など、いろんな表が出てきます。ここでよくあるのが、「それぞれ別々の表で、種類がいっぱいある」という勘違い。

実はこれらの表は、全部1本の流れでつながっています。試算表の数字が精算表に入って、精算表で計算した数字が最後に財務諸表になる。バトンをつなぐリレーみたいに、同じ数字が次の表へ受け渡されていくんです。

試算表から精算表、財務諸表へ数字が受け渡される決算の流れ
ゆま先生
ゆま先生

先生は最初、全部独立した表やと思ってたんよ。順番もわからんまま、書き方だけ覚えようとしてたから、本番でずっと不安やったわ。

表の順番の覚え方

表の名前の漢字に、何をする表かのヒントが入っています。

  1. 試算表 → まず試しにチェック!(1年分の記録にミスがないか確認する)
  2. 精算表 → 次に精算しましょう!(決算整理を足し引きして、最終的な金額を計算する下書き)
  3. 財務諸表 → 最後に財務をお見せします!(外の人に見せる完成品)

それぞれの表は何のために作るの?

書き方を覚える前に、「その表を何のために作るのか」を知っておくと、問題を見たときに迷いにくくなります。

表いつ作る?何のため?
試算表決算のはじめ1年分の記録を集計して、借方と貸方の合計が合うか(記録にミスがないか)チェックする
精算表決算整理のとき試算表に決算整理を足し引きして、最終的な金額を1枚で計算する作業用の下書き
財務諸表
(損益計算書・貸借対照表)
最後会社の儲けと財産を、株主や銀行など外の人に見せる完成品

ちなみに「決算整理」って?

1年の終わりにしかわからないことを調整する作業です。たとえば「売れ残った商品を差し引いて、本当の仕入の金額を出す」「備品の価値が1年でどれだけ下がったかを計算する(減価償却)」など。精算表は、この調整を書き込んで計算するための表です。決算整理はこのあとの記事で1つずつ見ていきます。

損益計算書と貸借対照表のつながり

財務諸表には、大きく2つの表があります。

  • 損益計算書(P/L):1年間でいくら儲かったかを表す。収益・費用のグループが入る
  • 貸借対照表(B/S):決算日の時点で、財産と借金がどれだけあるかを表す。資産・負債・純資産のグループが入る

ここで、勘定科目の5つのグループ分けが生きてきます。仕訳のときに「これは何グループ?」と考えていたのは、最後にどちらの表に行くかを決めるためでもあるんです。

グループ行き先
資産・負債・純資産貸借対照表(B/S)
収益・費用損益計算書(P/L)

P/Lの儲けは、B/Sに加わる

2つの表は別々ではなく、ここでもつながっています。損益計算書で出た当期純利益(1年の儲け)は、貸借対照表の純資産(繰越利益剰余金)に加わります。

図解の例だと、売上500,000円から仕入と給料の400,000円を引いた当期純利益100,000円が、貸借対照表の繰越利益剰余金100,000円になっています。そうすると、貸借対照表の左(現金400,000円)と右(資本金300,000円+繰越利益剰余金100,000円)がぴったりそろいます。

生徒
生徒

儲けた分だけ、会社の「自分のお金」が増えるってことですか?

ゆま先生
ゆま先生

その通り!だから、P/LとB/Sもバラバラやなくて、ちゃんとつながってるんよ。

流れがわかってるか確認クイズ

表の名前を覚えているかではなく、「流れ」がわかっているかを試してみよう!

Q1. 決算で最初に作る、記録のミスをチェックする表は?

Q2. 試算表の次に、決算整理を足し引きして計算する下書きの表は?

Q3. 「1年間でいくら儲かったか」を表すのは?

Q4. 「決算日に財産と借金がどれだけあるか」を表すのは?

Q5. 売上や給料(収益・費用)が行くのは?

Q6. 当期純利益は、最後に貸借対照表のどこに加わる?

まとめ

  • 決算は、1年の終わりに「儲け」と「財産」をまとめる作業
  • 表はバラバラじゃなく、試算表 → 精算表 → 財務諸表の1本の流れでつながっている
  • 覚え方は「試しにチェック → 精算しましょう → 財務をお見せします」
  • 資産・負債・純資産は貸借対照表へ、収益・費用は損益計算書へ
  • 損益計算書の当期純利益は、貸借対照表の純資産に加わる

表の書き方を覚えるのは、この流れがわかってからで大丈夫。次回は、流れの最初にある試算表の作り方を見ていきます。

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