【簿記3級】仮払金・仮受金とは?前受金との違いと仕訳を練習問題でわかりやすく解説

仕訳
生徒
生徒

仮払金の「仮」って仮免許の「仮」と同じ意味なんですか?

ゆま先生
ゆま先生

いい視点やな!!

それに近いイメージやで。今日は「どんなお金か」から「仕訳のやり方」まで、まとめて一緒に見ていこか~

仮払金・仮受金ってどんなお金?

仮払金は「とりあえず払っとくお金」

出張前とか、まだ正確な金額が分からない時、とりあえず先にお金を渡しておくことがあります。

これが仮払金です。あとで内容がはっきりしたら、正しい科目に書き直します。

仮受金は「とりあえず受け取っとくお金」

逆に、何のための入金か分からないまま、とりあえず受け取ったお金のことを、仮受金といいます。

準備体操:どのグループ?

仕訳をするときは、その科目が5つのグループのどれかを知っておくのが大事です。まずは準備体操!

Q1. 仮払金 は、どのグループ?

Q2. 仮受金 は、どのグループ?

仮払金は、あとで精算してもらえる「権利」なので資産。仮受金は、中身がわかるまで預かっている状態なので負債です。

前受金・前払金との違い

名前が似ていてややこしいのが、前受金・前払金。違いは「内容や金額が確定しているかどうか」です。

内容・金額使う場面の例
前払金・前受金確定している商品の予約、チケット代の先払い
仮払金・仮受金まだ確定していない出張前の概算払い、誰からか分からない入金

どれだ!?4択クイズに挑戦

仮払金・仮受金・前払金・前受金の中から選んでみよう!

Q1. 【出張前に、交通費として3万円をとりあえず渡した。】

Q2. 【誰からか分からない入金が、5万円あった。】

Q3. 【コンサートのチケット代金を、先に受け取った。】

Q4. 【セミナーの受講料を、開催前に振り込んだ。】

Q5. 【得意先から入金があったが、それが商品代金なのか、他の支払いなのか不明だった。】

仮払金の仕訳をやってみよう

生徒
生徒

仮払金って、”仮”のままでずっと残るんでしたっけ?

ゆま先生
ゆま先生

ええ質問やな。あとでちゃんと”本物”の科目に生まれ変わるんよ。

流れを図にしたから、まずはこれを見てな!

仮払金の概算払いから精算までの仕訳の流れ(余った2,000円を返金するケース)

①出張前に渡したとき

出張にあたり、旅費の概算額として現金30,000円を従業員に渡した場合。まだ何にいくら使うか決まってないので、仮払金です。

借方金額貸方金額
仮払金30,000現金30,000

②出張から戻って精算したとき

精算では、貸方に仮払金を書いて消し、借方に本当の科目(旅費交通費など)を書きます。実際に使った金額によって、3つのパターンがあります。

パターンA:ぴったり使った(30,000円)

借方金額貸方金額
旅費交通費30,000仮払金30,000

パターンB:余った(28,000円使って2,000円返金)

借方金額貸方金額
旅費交通費28,000仮払金30,000
現金2,000

パターンC:足りなかった(33,000円かかって3,000円追加で支払い)

借方金額貸方金額
旅費交通費33,000仮払金30,000
現金3,000
ゆま先生
ゆま先生

どのパターンでも、仮払金は最初に渡した30,000円をまるごと貸方に書くのがポイントやで。差額は現金で調整するんよ。

仮受金の仕訳をやってみよう

①よくわからない入金があったとき

出所不明の入金5,000円があった場合。何のお金か分からないので、いったん仮受金にしておきます。

借方金額貸方金額
現金5,000仮受金5,000

②中身がわかったとき

あとで、その5,000円が得意先からの売掛金の回収だと判明した場合。借方に仮受金を書いて消し、貸方に本当の科目を書きます。

借方金額貸方金額
仮受金5,000売掛金5,000

練習問題:実際に仕訳してみよう

今回はネット試験の本番に似た解答方法になっています。勘定科目を選んで、金額を入力し、全部埋めたら1問ずつ答え合わせしてみよう!

Q1. 【出張にあたり、旅費の概算額として現金30,000円を従業員に渡した。】

/

Q2. 【従業員が出張から戻り、旅費の精算をしたところ、実際の旅費は30,000円であった。】

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Q3. 【出所不明の入金5,000円があったが、内容は不明であった。】

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Q4. 【上記の仮受金5,000円は、得意先からの売掛金の回収であることが判明した。】

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チャレンジ問題:精算で差額が出たとき

ここからは2行使う問題!さっきのパターンB・Cを思い出してな。

Q5. 【出張から戻った従業員から旅費の精算を受けた。概算払いの30,000円のうち実際の旅費は28,000円で、残りは現金で返金された。】

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※使わない行は空欄のままでOK

Q6. 【出張から戻った従業員から旅費の精算を受けた。概算払いは30,000円だったが実際の旅費は33,000円で、不足分を現金で支払った。】

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※使わない行は空欄のままでOK

よくある間違い

  • 精算のときに仮払金を借方に書いてしまう → 仮払金は資産。精算で減るので貸方に書きます。
  • 余った分・足りない分を書き忘れる → 借方と貸方の合計が合わなくなります。差額は現金で調整。
  • 内容がわかっている先払いを仮払金にする → チケット代など、内容と金額が決まっていれば前払金です。
  • 得意先からの入金=売掛金と決めつける → 何の入金か不明なら、得意先からでも仮受金になります。
ゆま先生
ゆま先生

先生もな、最初は理屈をわからんまま勘で進めてしまって、仮払金・仮受金がすっかり苦手科目になったんよ…。

「なんで借方?なんで貸方?」を1個ずつ納得しながら進めたら、混乱しないで済むで!

まとめ

  • 仮払金 → とりあえず払っとくお金(資産)
  • 仮受金 → とりあえず受け取っとくお金(負債)
  • 前受金・前払金との違いは「内容や金額が確定してるかどうか」
  • 内容が確定したら、仮払金は貸方・仮受金は借方に書いて消し、正しい科目に振り替える
  • 精算で差額が出たら、現金で調整する

「とりあえず」で処理したお金は、最終的に必ず正しい科目に生まれ変わる、という流れを押さえておきましょう。

次は、前受金・前払金・仮払金・仮受金をごちゃまぜにした総復習問題で、似ている科目を見分けられるか力試ししていきましょう。

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